今回は『これからちょっとエフェクターボードを組んでみよう。』とお考えの方に、自戒の意味も込めて注意点についてシェアしていきたいと思います。
①電源にはパワーサプライを使う。
著者が高校生の時にやらかした失敗として、電源ケーブル周りのトラブルがありました。
現在も大差ないですが、当時特にお金のなかった私は、少しでも安く済ませようとパワーサプライを購入せず、2~3個の電源アダプターをハブで分岐&連結させて10台程度のエフェクターに電源供給を行っていました。
今考えてみると、この方法では各エフェクターに十分な電源供給が行える保障がありません。
本体LEDが点灯しない場合はトラブルに気づくことができるのでまだ良いですが、私の場合は本体LEDが点灯していたため音を出すまで気づきませんでした。
歪み系は十分に歪まず、また空間系を通すと音が極端に小さくなったり、音が途切れたりするなど、電源が十分に供給されていないが故の問題に直面しました。
現在は約1万円で良質なパワーサプライを購入することができます。
複数のエフェクターを使用している方はぜひ検討しましょう。
②必ず仮置きをする。
逸る気持ちは痛いほど分かりますが、面倒でも一度は仮置きしましょう。
さらに言えば、ケーブルの仮繋ぎを行いましょう。
下記は著者の現在のエフェクターボードの写真ですが、
組んでいる最中に意外と盲点であったのが、電源アダプター給電端子の位置でした。
エフェクターによっては、本体上部に給電端子が付いていたり、右面についていたりと様々です。
L字の電源供給アダプターを使用することで大半は大きな問題にはなりませんが、
小さなエフェクターボードを目指して間隔を狭く配置している方は特に注意してください。
エフェクターが干渉して端子にケーブルが刺さらない、もしくは刺さったけれども嫌な感じで負荷がかかってる、といったことになりかねません。
傾斜が付いているタイプのエフェクターボードも注意が必要です。
特にワウペダルなど、高さのあるエフェクターだと場所によっては蓋が閉まりません。
私のボードも傾斜があるタイプなので、ワウペダルは右下に配置しました。
③直列はやり過ぎない
これは音の好みにもよるので一概には言えませんが、原則として直列繋ぎは避けましょう。
例えば5つのエフェクターをパッチケーブルのみで直列に接続した場合、音痩せしてしまう可能性があります。音痩せというのはギターのサウンドが薄っぺらく、張りのない音になってしまう現象です。
どうしても直列で複数のエフェクターを接続したい場合は、1番最初にバッファー(音劣化を防止する効果)を設置する等の対策を取りましょう。
また、個人的にはスイッチャーの導入をお勧めします。例えば下記の製品は、5つまでエフェクターを繋ぐことができます。
それぞれのエフェクターはスイッチャーとだけ繋がっている、いわば並列接続の状態です。
この状態であれば、ギターの音がでないトラブルが発生した時には、一つずつエフェクターを試すことができますので、
どの位置が断線しているのかを瞬時に突き止めることができます。
また、自分の足元のエフェクターを全て同時に使うシチュエーションというのはあまりないのではないでしょうか。
そんな場合でも、使いたいエフェクターだけの音を出力することができるので、音質面でも向上が期待できます。
まとめ
【エフェクターボードを組む時の注意点】 ①電源にはパワーサプライを使う。 ②必ず仮置きをする。 ③直列繋ぎをやり過ぎない
以上が、大まかなエフェクターボードを組む時の注意点になります。
個人的にはパワーサプライを導入するだけでも、電源周りやノイズの問題発生確率を大きく減らせると思います。また、プロ気分に浸れるのでスイッチャー導入もおすすめです。
ボードを組む際はぜひ参考にしてみてください。