『エフェクターも増えてきたし、電池で運用するのが面倒になってきた。』
『そろそろパワーサプライを買おうかなぁ~』とお考え中の方に向けて、今回は情報をシェアしていきたいと思います。
①フルアイソレート型かどうか
アイソレート(isolate)という言葉をご存じですか?
日本語で『隔離する、単離する』といった意味です。
パワーサプライには、通常8個程度の電源供給用端子がありますが、
それらの供給用端子回路が独立しているものをアイソレート型、
していないものをノンアイソレート型と呼んでいます。
普段使用している中ではあまり意識をすることはないかもしれませんが、
エフェクターにはアナログエフェクターとデジタルエフェクターがあります。
アイソレートされていないパワーサプライを使ってアナログとデジタルが混在するエフェクターボードに電源供給を行うと、電圧変動等の影響からノイズが発生するという現象が起きてしまいます。
ボードを構築する際、アナログエフェクターとデジタルエフェクターで電源供給を分けて準備するのも面倒かと思いますので、最初からアイソレートされたパワーサプライを購入するようにしましょう。
ちなみに、商品によっては、一部電源供給端子のみアイソレート対応といったモデルもありますので、
フルアイソレート(全端子が独立型)のパワーサプライを選びましょう。
著者は下記の、VITAL AUDIO様から発売されているパワーサプライを使用しております。
②変圧に対応しているかどうか
エフェクターによっては、複数の電圧供給に対応しているものがあります。
例としては、MadprofessorのSweet Honey Overdriveや、SuhrのRiotです。
どちらもBOSSエフェクターのように9Vで動作しますが、最大で18Vの電圧供給に対応しています。
基本的には、高い電圧で使用したほうが音の立体感が増すと言われておりますので、高電圧で運用している人が多いのではないでしょうか。私もその一人です。
今必要かどうかはさておき、将来的に上記のような変圧対応のエフェクターを使用する可能性が考えられますので、折角なので変圧対応タイプのパワーサプライを購入することをおすすめします。
先ほどご紹介したVITAL AUDIO様の製品は2ポートだけですが、『9V』、『12V』、『18V』にスイッチ切り替えができるようになっているので安心です。
③バッテリー非内蔵かどうか
私もかつて所有していたことがあるのですが、
パワーサプライにはバッテリー内蔵モデルと非内蔵モデルがあります。
例えば、こちらです。
本体の色以外の仕様は先ほど紹介したものとほぼ同じですが、こちらのモデルは本体に内蔵バッテリーを有しています。
通常、パワーサプライはコンセントから電源を取る外部電源供給タイプですが、このパワーサプライのように内蔵バッテリーを持っていると、数時間であればコンセントから電源を取らずにエフェクターへ電源供給することが可能です。
部活で少し弾く時だけ電池が持ってくれれば良い、スタジオの数時間だけコンセントから電源を取らないでエフェクターを使いたい、そんなときには便利なモデルではありますね。
ただしこれは良し悪しもありまして、スマートフォンと同様に内蔵バッテリーも経年劣化してきます。
肝心のライブでは万が一電池残量がなくならないようにコンセントから電源供給する人が大半だと思うのと、コンセントから電源が取れないシチュエーション自体がレアケースのような気がします。
(路上ライブとかなら別ですが。)
それならそもそもバッテリー内蔵モデルを買わなくても良いのではと個人的には思います。
私としてはバッテリー劣化を気にせずに使用できる内蔵バッテリー非搭載モデルをおすすめします。
厳密にいえば、パワーサプライはバッテリー搭載有無に関わらず劣化します。
(電圧が不安定になるなど)電家製品ですのでそこは致し方ないですね。
まとめ
著者が思うパワーサプライ購入時の注意点は大きく3つです。
この3点に注意しておけば、よほどのことがない限りは残念なことにはならないかと思います。
個人的には、価格的にも安くて、上記条件を満たしている商品としてはVITAL AUDIO製品がおすすめです。実際、著者もこれまで3台ほど買い換えて使っています。
私が組み込んでいるエフェクターの中には18V駆動推奨のものも多いので、スイッチで
9Vから18Vにも変圧できる下記の製品はすごく便利です。
よかったら参考にしてみてください。